プレカット工法とは?プレカット工法のメリットとデメリット

プレカット工法とは?
木造住宅は手刻みにより、木材を構造部材へと加工し、建て方作業を行うことが当たり前でしたが、現在では建物本体工事へのコスト面の合理化と、工期短縮による簡略化を考慮し、コンピューターシステムによる自動化の採用をもとに、あらかじめ工場で木材を機械切断、機械加工などの方法をもとに、それぞれの構造部材へと仕上げていくやり方が一般的になってきました。
このように機械加工で構造部材を形成する方法のことをプレカット工法と呼びます。
現在木造住宅では、約90%以上がプレカット工法を採用しているぐらい、無くてはならない高品質で高精度に効率的に木材加工が行える主流な工法となっています。
プレカット工法のメリットとデメリット
【メリットとして】
① 工場による機械での加工により、手刻みと比較するとやはりミスなく高精度な仕上がりで、安定した加工品質の構造材が現場へ納入されるため、それら構造材を組み上げるにあたり、ミスなく当日の建て方作業がスムーズに行うことができてかつ、現場での施工精度もしっかりと確保することができる。
② 工場での機械化による加工作業のため、手刻みに比べると無駄なくスピーディーに作業が進み、人件費が削減できるため、それなりのコストダウンを図ることができる。
③ 大工さんの手刻みによる木材加工と比較すると、かなりの工期短縮が見込める。
目安として、35坪前後の一般的な木造住宅による手刻み加工で1ヶ月かかる物件なら、プレカット工法で行うことにより、一週間もあればできてしまいます。
④ 現在の木造住宅による建て方作業の大半は、構造材の継手部分の接合方法を、耐震金物で固定し建物の強度を確保することが一般的です。
【デメリットとして】
① プレカット工法は、手刻みよる技術を機械化へ簡略化し構造材を生産するため、構造材の仕口や継手加工は単純なものになり、手刻みで行う難易度の高い複雑な加工などは、基本的に対応は難しくなります。
(※工場に常駐する大工さんにより、特殊な物件も手加工で対応していますが、常駐する大工さんの技術レベルにより異なります。)
② あくまでオートメーション化を元に機械的に製造し、ひとくくりに製品として扱うイメージになるので、手刻みのように、木材の性質や特性などを職人の経験値をもとに確認しながら活かし、加工を行うのではないので、本来木の持っている個性を活かすことなく加工が行われます。
③ プレカット工法が普及していくことにより、手刻みにより学ぶ、木を扱う本来の仕事、道具の使い方などの下積み作業がなくなることにより、本質となる大工技術の継承ができなくなる。