⑦内装工事~工事完了までの流れ
内装工事~工事完了までの流れ
⑦続いて木工事による天井・壁の石膏ボード張りが完了したら、内部に飾り棚やカウンターなどの仕上げ材がある場合は、先行して塗装工事を上塗り作業までを終了し、その後に内装仕上工事を行っていきます。
又現場の施工状況にもよりますが、内装クロス張り仕上げよりも先行してシステムキッチンを取付け仕上げることで、キッチン廻りの取付け作業の際に、クロス張りの傷や汚れを極力回避することができて且つ、壁パネルの細かい納め方や取付け作業も、まだ仕上がっていない壁なら気にせずに取付作業を行うことができます。
【住宅設備機器工事:システムキッチン据付け施工状況】
【住宅設備機器工事:システムキッチン据付け完了】
次に住宅の内装仕上げの定番である、天井と壁のクロス(壁紙)張りの工事ですが、まずクロスを張る前に石膏ボードを張り合わせ取付けている、ジョイント部分にできる溝と段差の下地処理と、石膏ボードを固定している複数のビスあとの下地処理を、専用のパテを使用し塗付け、パテ乾燥後に研磨紙で研磨を行い段差をなくし、平滑な下地を作る作業を行います。
この下地処理を細かい調整も踏まえて、約3工程行い、天井・壁にクロス張り仕上げを行っていきます。
【内装工事:下地処理ジョイントコンパウンド施工状況】
ビニールクロスの厚みは、1㎜にも満たない薄い材料が大半になるので、下地が凹凸をになっているとまともに下地の影響受けるので、パテ下地による処理は、クロスを張る上で仕上がりを左右する大切な工程になります。
下地処理完了後にビニールクロスを張りを行っていきます。
【内装工事:ビニールクロス張り施工状況】
ここまでの内容のクロス(壁紙)とは、一般的に塩化ビニール樹脂などを主な素材とするビニールクロスを意味してきましたが、レーヨン・絹・麻などで作られた織物クロスを張る場合には少し注意が必要です。
例えば工事完了後の、壁への手摺関連の取付けや、固定棚などの取付けをしたいが、使用してから考えたいという場合などの配慮として、それらの要望がある範囲に石膏ボードの代わりとしてベニヤで下地を設けますが、
その現象を止める予防処置として、下地調整材のアク止め用シーラーという塗料を塗布してから、織物クロスに関しては施工するようにします。
少し踏み込んだ話になりましたが、パテ処理~ビニールクロス張り完了までの作業で、約一週間前後の日数が必要になります。
クロス張り仕上げのあとは、洗面化粧台やトイレ廻りなどの、設備機器関連の取付けと配管の接続を行い、コンセントやスイッチ、照明器具などの電気設備関連の仕上げ工事も平行して行っていきます。
次に室内の床養生を撤去して美装工事を行っていきますが、このタイミングでしっかりと床や壁、天井などの傷やへこみ、汚れなどの不備がある場所をチェックしておきます。
もちろん傷やへこみ、汚れなどの不備があれば、専門のリペア業者に補修以来をして、最終の工程で補修工事を行います。
又補足として、内装の壁に左官塗りやタイル張りがある場合は、クロス張りの前後に工事を調整して施工を行いますが、玄関土間の左官仕上げやタイル張り仕上げに関しては、人の出入りがなくなる室内美装のあとに作業を行い仕上げます。
次に室内の木製建具の建て込みと調整を行い、外部サッシの網戸の搬入と調整、和室がある場合は畳の搬入を行い仕上げます。
又室内の進捗がここまで進むと、外部作業による樋の取付工事や、電気設備関連の仕上げ工事も完了しているので、もう少し早い段階で平行して外部足場の解体を行い撤去していきます。
足場撤去後の外部作業としては、今一番安定があり普及しているオール電化住宅の場合で、熱源機器(温水器やエコキュート)を設置する土間(架台基礎)の施工が必要になるので、設置する場所に、鉄筋と型枠を組立てコンクリートを流して架台基礎を完成させます。
架台基礎が完了したあとは3日~4日程度の養生期間をおいて、そのあとに熱源機器を搬入し設置を行います。
その続きに建物への電気の引込みを行い、通電をしたあと、お風呂などの水廻りの試運転を行っていきます。
最後に社内検査を行い、悪い部分をチェックして修正を行います。
又室内美装のタイミングでチェックした是正項目により、リペアを行い最終チェックを完了します。
ここまでの設備機器関連の取付け~リペア工事完了までの作業で、約2週間程度の日数が必要になります。