⑤外壁モルタル塗りの場合の塗装工事~その他外壁仕上げ工事までの流れ
外壁モルタル塗りの場合の塗装工事~その他外壁仕上げ工事までの流れ
⑤ 続いて外壁仕上げをモルタル塗りで行った場合の外壁塗装工事と、その他外壁仕上げの工事内容のポイントと工期を、五段階目として詳しくまとめてみました。
外壁の仕上げとなる塗装工事ですが、主な工法として一般的に、ローラー塗装と吹付け塗装の2種類から外壁仕上げを行っていきます。
特に木造住宅は吹付け仕上げが多く、工法の種類として、吹き付けリシン・掻き落としリシン・吹き付けタイル・吹き付けスタッコの種類の材料から仕上げ工事を行います。
作業内容に関しては、ローラー塗装でも吹付け塗装でも、塗料が飛散しないように、外壁モルタル以外のサッシや軒裏、下屋などにビニール養生を行っていきます。
【塗装工事:吹付前飛散養生】
次に外壁のモルタル下地に、塗料をより乗せるためのコンディションを作る、シーラーという下塗り材を塗装していきます。
そのあとは順番に中塗り上塗りと、むら無く丁寧に塗装仕上げを行っていくことが大切になります。
外壁に吹付け塗装をする際の左官工事はとても重要になるため、必ず塗装工事を希望の場合は、左官工事の作業内容とその工程を、具体的に確認してみてはいかがでしょうか。
塗装工事による準備養生~上塗り完了まで、約3日~4日間の作業日数が必要になります。
次に屋根廻りと、外壁に取付けるに雨水の処理を行う樋工事になりますが、特に目立った工事ではないように思いますが、気になる点が一つあります。
それは縦樋を取付ける際に、樋受け金具といって縦樋を受けるための鉄釘を、外壁へ1m内外ピッチに打ち込んでいく作業です。
釘の打ち込み角度を平行か若しくは、少しビス頭を斜め下向きから上向き気味に打ち込む場合はより良いのですが、逆にビス頭を斜め上向きから下向き気味に外壁へ樋受け金具を打ち込んでしまうと、雨水を呼び込む原因になるので注意が必要です。
この例から、電気工事による外壁仕上げの照明器具の取付けや、外構工事などでよく見かける外壁へのテラス屋根の取付け、エアコン工事による外壁側への室外機の取付けなど、とにかく外壁にビスなどの穴を開けて取付ける工事がある場合は、水の侵入も視野に入れ注意しながら作業を行うようにします。
特に外部は経年や紫外線などにより、数年でコーキングも劣化してしまうので、コーキングに頼るのは間違いです。
そんなことよりも、根本的なビスの打ち方一つに注意を払うことで、雨水の侵入はなくなるので、コーキングもあくまで補助材として使用するようになります。
現在の住宅の軒の出は、短い造りが多いので、非常に外壁が雨水を受けやすい傾向にあります。