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⑧家造り工事の進め方・工程【まとめ】

家造り工事の進め方・工程【まとめ】

建坪35坪前後の一般的な木造新築住宅2階建てプレカット在来軸組工法をベースに、大まかな工事内容と、その流れによる工期を別ページ①~⑦に紹介しましたが、トータル的な工期としては、早くて3ヵ月半、一般的には約4ヵ月程度以上の工期が必要になります。

 

 

計画する建物のプランやその建物の形状により、これまでに紹介していない工種や、同じ仕上げ工事でもまったく内容の異なる過程などにより、木造住宅の注文建築は工期にかなり差がでます。

 

 

例えば、外壁の仕上げを、モルタル塗りの吹付け仕上げではなく、セメントに繊維質を加えて製品化した薄型のボードで、かつ強度の確保もできる、窯業系サイディング張りの場合は、外壁モルタル塗りの吹付け仕上げよりも、施工が容易になり、その分外部仕舞いの工期はかなり短縮できます。

 

  

【窯業系サイディングのサンプル①】      【窯業系サイディングのサンプル②】 

 

 

 

 

そのサイディング張りの工期として、ジョイント目地コーキングの仕上げを含み、約1週間~10日間あれば十分作業は完了します。

 

   

【外壁サイディング工事:ジョイント目地コーキング施工状況】

 

 

 

 

又窯業系のサイディングは、デザインも豊富であり、耐火性にも優れ、その上値段も安価になることから、近年の新築住宅の外壁仕上げの大半はサイディング張りで行われています。

ケンシン
ケンシン
ですが外壁サイディング張りと、外壁左官塗り~吹付け塗装仕上げを比較した場合、プロ目線からするとやはり、サイディング張りの外壁仕上げでは、耐久性や重厚感などによる差別化を図れる無垢の外観に勝ることは難しいです。


又その他の紹介していない工事として、ベランダの防水工事や、それに伴う手摺笠木の取付け、外壁や内壁の天井や壁への化粧板張りの工事、外壁と内壁へのタイル張りの工事、内壁の左官工事など、こだわりのを持つ作業を上げればきりがないですが、

 

 

特にタイル工事や左官工事などの塗り合わせたり、張付けたりする液体物を使用する場合の作業は、基本的に工期が長くなり、又工事を着手する時期、特に冬場などは乾燥期間による養生を設ける日数が長くなるので、施工時期も視野に入れて工事の計画を行わなければなりません。

 

 

建物の完成による仕上がりや精度は、極端にいってしまうと、現場でのぶっつけ本番により、気候や天候、立地条件などの外的要因を踏まえた状況の中で作業が行われているため、工期を圧迫させてしまうと、品質を損なう作業に発展しやすくなり、必ず仕上げ工事にしわ寄せが来たりと、後々問題を引き起こす要因になりかねません。

 

 

よくある事例として、子供の成長の節目である来年の小学校入学に向けて、3月上旬に工事完了と引渡しの計画を立てて、3月中旬までには引っ越しを終わらせ、3月下旬に入居をして4月の入学式からは新居から登校するとの明確な工期の要望があった場合、特別な作業や手間のかかる作業がない限り、最低でも11月上旬には基礎工事を着工しておく必要があります。

 

 

特に冬場の作業になるので、タイル工事や左官工事などの液体物を使用する場合は、液体物を乾燥させる養生期間が必要になり、又施工不良も誘発しやすい状況にもなるので、予備日は必ず視野に入れて工程を組まなくてはいけません。

 

 

このような引渡し日などが決定している場合の話で、施主さん側か建築会社側か、どちらに不備があるかまでは分かりませんが、着工が遅れて建物の引渡しがギリギリなので、追い込んで工事を進めている場合や、元々ギリギリの工程による工事で更に、悪天候などの外的要因が重なり仕上げ工事にしわ寄せが来て工期に影響を及ぼす場合や、着工して工事を進めるにあたりイメージと違うため、現場での変更や追加工事が多発し工期が圧迫してくる場合など、残業や休日を返上して工事を進めていることもあり、どれも工期に余裕がなく、完全に早く終わらすようにする工事へと趣旨が完全に変わってしまいます。

 

 

工期に余裕がなくなってしまうような進捗状況に陥ってしまうと、どこに漏れ落ち作業があってもおかしくはありません。

 

 

こうした工期が確実に決定した中で進める工事は多々あり、もし何らかのトラブルなどにより遅れてしまうと、工期を合わせることが最優先になってしまうので、建物の仕上がりはまったく同じかもしれませんが、まったく良い仕事はできていません。

 

ケンシン
ケンシン
確実な作業の流れと、施工要領を明確に理解することにより、現場の流れや進め方、外的要因による先読み知識などが鮮明になるので、家を建てる際には、現場の工程管理がいかに品質管理に影響を与えるか、といった内容も理解しながら、ご自身の家造りに役立てるようにしっかりと相手に確認しながら、又現場の進捗状況もやり取りできるような進め方を求めるようにして下さい。