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リフォームの重要性

 

リフォーム工事は小さい規模から大きな規模まで幅広く、又沢山の方法による工事内容が存在します。

 

 

新築工事とは違い構造的に取り壊せない部分や、元々の既存建物に高さや通りを合わせて工事を行わなければならないなど、沢山制限が発生するなかで、現状の建物よりもさらに便利で利用価値があり、住みやすい環境にすることを最大の目的とし行う工事になります。

最近のリフォーム工事の特徴と注意すべき事項

まず近年のリフォーム業界の特徴として、大手家電量販店やホームセンター関連、家具・雑貨店などの建築業を本業としない大型企業、若しくはは中小企業がリフォーム業界に参入し、工事を行っている傾向が数多く見られることが特徴です。

 

 

そのよな背景には、住宅設備機器や電気設備機器を取り扱うにあたり、機器の取り替え又は家電や家具類などの購入に伴い、室内の一部分もまとめてリニューアルをして工事を行う傾向が多く、その工事を行う家電量販店のネームバリューが名高い企業なら、安心感や身近に距離を感じさせる親近感があり、リフォームが頼みやすいという最大のメリットを生み出します。

 

 

又生活するにおいて、住宅設備機器全般を消耗品として考えた場合に、前述に挙げた建築工事業を本業としていない企業などは、市場への住宅設備機器の需要が安定してることもあり、常に住環境に携わる商品を販売することで、建築工事に付随した改修工事、若しくは復旧工事が身近に発生してきます。

 

 

例えば住宅設備機器を購入しようとした場合に、特にユニットバスやキッチン、洗面化粧台の入れ替えなどは必ず建築側の工事が必要となり、既存の浴室やキッチン、洗面化粧台廻りの解体作業から床下の給配水管のやり替え、電気関連の工事、大工作業による床や壁、天井などの改修工事が必要となることが多くなります。

 

 

さらにその先の狙い目として、やはり改修工事というものはエリアが広くなることが多いので、大きな規模による工事の実績を上げることで、さらに安心と信頼を構築するための目的を果たすことができます。

 

 

又そのようなことから、リフォーム工事一式を受注するにおいて、住宅設備機器類などの格安提供や、値引き率などによる顧客への分かりやすいアプローチを明確に築けることから、工事の受注性に関してはかなり相性が良いと言えます。

 

ケンシン
ケンシン
しかし相性がよいのは工事をする側になり、顧客側にとって良い話になるかと言われると、そうではありません。

 

たしかに住宅設備機器などの、商品を購入する価格面においてはお得かもしれませんが、基本的に建築工事において本業ではないため、建築会社に外注依頼をして工事を行うというお任せのスタイルになるので、その外注先の業者への工事内容の伝達方法や、肝心な工事内容などについては、少なからず不安要素が残ります。

 

 

洗面化粧台やトイレ、エアコン、給湯器関係などの各所小さい規模の表面的なリフォーム工事なら、前述に挙げるような類いの企業や業者に工事を依頼し、そこから建築工事を本業とする建築会社への外注工事を行ってもあまり問題はないと思いますが、やはりある程度の難易度を要する水廻り全般のリフォーム工事や、それに伴う規模の大きな間取り変更を希望するようなリフォーム工事になってくると、柱を抜いたりその部分を補うための補強工事を行う必要性が出てくることが多くなるので、不安要素はもちろん大きくなります。

 

ケンシン
ケンシン
特に水廻りの改修工事になると、常に白蟻被害による被害箇所の撤去や白蟻の駆除、さらにその部分の補強工事や、再発防止に伴う工事の提案も視野に入れて改修工事を行うことが大前提になるので、被害がある程度想定できたなら、安易な考えで工事を依頼することだけは避けましょう。


 

建築工事を本業としない企業や業者にリフォームを依頼する場合は、やはり資格を持った工事の主軸となる専門的な部所が存在し運営している、又はそれに伴いその部所で現場管理を直接行える体制があり工事実績があるなどの、会社の内情をしっかり把握することが工事を依頼するにおいて重要なポイントとなります。

 



ネームバリューのある企業や業者にリフォームを依頼をすることは、客観視すると確かに安心感はありますが、各社商売を行うにおいて社内体制はそれぞれ異なるので、なんとなく打ち合わせを進めるにあたり、間接的なやりとりでご自身の要望が伝わりにくい、又は相手の意図する計画がわかりづらい、担当窓口に対して不安要素があるなどの場合は、リフォーム依頼を見合わせ検討する必要があると思います。

 

 

そのよなことも視野に入れて且つ、規模が大きくなるリフォーム工事を検討する際には、後にも先にも必ず本業とする建築業者に直接リフォーム工事の相談や要望を伝えることにより、下記に上げる3つの表面的なメリットにより、不安要素を少しでも解消することができます。

 

ケンシン
ケンシン

現場担当若しくは現場管理者が直接窓口となるため、下請業者への現場管理を直接行えるスタイルが取れる。又はお客様の要望をダイレクトに現場へ反映することがでる。

技術者との工事図面や工事計画の打ち合わせをダイレクトに行うことができるので、より密度の濃い改修案を提供することができる。


現場管理ができる建築会社は、各工種の職人さんをまとめる現場力が高く、工事の進捗や現場の状況も把握しやすいので、工事中のお客様からの変更要望や追加工事の依頼、不満などをより受け入れやすい体制で工事を進めることができる。



 

大きくこのような内容が挙がります。

 

 

何度も言いますが、やはりそれなりの大きい規模のリフォーム工事になると、お客様の要望をスムーズに現場へ伝えることが一番大切です。

 

 

ただ伝えるだけではなくその肉付けとして、発想やアイデアを兼ね備えた現場での経験値が必ず必要になるので、特にリフォーム工事を検討する際には必ず工事に携わる者が、改修内容や施工図の作成、見積書に対してまず何故そうしないといけないのか、又は何故そうするのかを明確に根拠を持って先読みした説明のできる業者を選別することが、リフォーム工事を実行する上においてまず賢明な選択肢といえるでしょう。

リフォームを実行する目的とトラブル回避について

そもそもリフォームをする目的とは、経年により老朽化が目立ってきているので心機一転リニューアルをしたいから、家族が増えた場合や、それに伴い現状の空間や間取りを利用する目的などが変わってきたからなど。

 

 

ご家族により目的はさまざまになり、このような一般的に行っているリフォーム工事ですが、工事の考え方や方法により、かなり工事内容への良し悪しが現場に反映されてしまいます。

 

 

その明確になる住宅リフォームの一例として紹介すると、数年前に別業者でリフォームを行ったと仰るA様のご自宅へ、同じように別範囲でのリフォーム工事に伺った際に、床・壁・天井と特に水廻りなどを取り壊し、状況が悪ければ場合により範囲や規模も広げ工事を行うとの説明を行い、見積提出の上で工事を行いました。

 

 

予定通り状況が悪いので、範囲を広げ工事を行ったのですが、その前回行ったリフォーム工事のエリアが重複し、その前回行ったであろう工事の内容が現らわになりましたが、このようなことは珍しくはなく、リフォーム工事の範囲が重複することは多々あります。

 

 

この一例で重複した工事内容では、その当時行った打ち合わせや、見積内容などで工事に制限がかかったのか、そこまでの経緯は別としてわかりませんが、特に昔ながらの在来工法であるタイル張りの浴室を、ユニットバスへリニューアルした改修内容で、その取り巻きである脱衣室や廊下などもちろん改修工事を要するはずになるのですが、その当時に改修範囲をきっちりと決めて行ったのか、簡易的に表面材による工事で取り繕い工事完了としていました。

 

 

明らかにA様宅での工事着工前による事前調査でも、脱衣室や浴室周辺の廊下などの床下の軋みや歪み、壁内環境も良くないと感じた場所ではありました。

 

 

実際に今回解体作業を広げ進めるにあたり、やはりその悪い環境であろう水廻りの範囲は、狭い部分ながら半分程度まで白蟻被害を受けていて、良心的に部分的な部材の取り替え補強は行ってはいるものの、被害を受けている肝心の脱衣室や浴室周辺の廊下などの土台となる床組はそのままで、床下環境も当初と同じく土のままの状態で、とりあえず表面だけを上手くリニューアルして、完成としている簡易的な工事でした。

 

 

実際にこのようなリフォーム工事が数多く存在しているのは目の当りにしています。

 

 

今回の場合も、床下の材木も表面の被害のみで、材木の心材が生きていればシロアリの駆除を行うだけで、そのまま使用できたりするのですが、問題なのはそのようなことではなく、工事を依頼したA様ご本人が、実際ご自身が住んでいる床下でこのような被害が起きているという状況を把握していない、施工業者からそのような床下被害による状況説明を受けていないという点に問題がありました。

 

ケンシン
ケンシン
実際にこのような場合、床下の白蟻駆除は行っていたとしても、その場の対応だけではなく、そのような悪い状況に至るなら、同時にこの先白蟻被害が起きにくい予防処置を視野に入れた改修工事の提案を進めることが必要になります。

 

特に布基礎ベースの昭和に建築した住宅をリフォームする場合は、床下が土の状態でさらに湿気た床下環境になっていることが多く、床下環境が悪い住宅ほど白蟻被害と密接な関係にあり、水廻りのトラブル事例で白蟻による木部への被害は代表的です。

 

そのような白蟻被害の箇所に手をつけてしまうと、ほぼ工事の規模が拡大し、補強工事や改修内容の難易度も上がるため、工期が延長したり追加金額が増えたりと、金銭面に関しては特に依頼者側にはデメリットを多く感じてしまいますが、その考え方はまったく真逆で、そのような被害は遅かれ早かれ発覚することにより、お客様自体にとって気付きによるメリットでしかありません。

 

 

建物が悪い状況にあるなら、工事を中断してでも、今だからしっかりと修繕工事も視野に入れながら改修工事を行うべきと考えることが、理想的な改修工事の考え方に繋がります。

 

ケンシン
ケンシン
だからこそ、本来水廻りやその近辺を着手する計画において、事前調査はとても大切で、又事前調査で悪い場所などは改修工事の主旨として、環境改善を行う提案が必要です。

 

 

しかし実際は、そのような感心するリフォーム工事の形跡などはあまり見受けることはありません。

 

 

建築会社側の話でよく耳にすることが、リフォーム工事は新築工事とは違い、解体工事の進捗が進むにつれて、思わねトラブルや想定外の自体に出くわすことがあるので、必ず別途工事としてトラブルが起きるであろう範囲は、切り離し工事を行うなど、完全に別途費用で工事を行っていることが多いようです。

 

 

又そのような被害を受けている場所が隣接していても、工事範囲外なら無理に工事を行うこともなく、無難にリフォーム工事を行うことが普通と考える業者も少なくはありません。

 

 

このようなアプローチの方法も大切なのですが、お客様に対して想定外の誤差をなくすためには、やはり工事に入る前の事前調査が大切で、その調査によりしっかりと状況を把握しトラブルを想定した対応や工事内容、見積書の説明など、そのような先読みができる工事会社と一緒にリフォーム工事を行わなければ良い仕事はできません。

 

 

つまり改修計画ができていない工事や、行き当たりばったりの工事では、常に現場で足踏みをしてしまう傾向になり、表面化した仕事や妥協せざるを得ない工事で終わらせてしまうことが多くなってしまうというわけです。

 

 

次に少し大きい規模のリフォームで、実際に相見積になった場合の改修内容の一例として、築40年程度の木造住宅で、特に水廻り全般の床下環境が悪く、浴室をユニットバスにリニューアルし、その他キッチン・洗面脱衣室他水廻りは全て環境改善が必要とし計画を行い、約2千万円程度の金額になる見積を提出しました。

 

 

他社(某有名大手ハウスメーカー)の改修見積書を拝見させてもらうと、計画プランは違うものの改修範囲に関しては、ほぼ同じくらいの床面積になり、見積金額は約3百万円程度安く、さらになんとなく工事の詳細や見積書を拝見していました。

 

 

早速気づいた点があり、さらに掘り下げ内容確認をすると、私自身必須工事であるはずの床下の環境改善を考慮した、防湿機能を兼ねた各所床下への土間コンクリート打設工事が項目にありません。

 

 

今回のような改修のコンセプトは、床下が土の状態であることにより、生活していた床がどうしても湿った状態になるということから、まずは床下環境を改善して建築改修を行うという発想が生まれます。

 

 

つまり、単純に床下に防湿機能を兼ねた、土間コンクリート打設という工事が必要になり、提案すべき事項になると思うのですが。

 

 

又その防湿土間コンクリート打設を元に、一般住宅で工事を行っているような、住宅内部への構造機能を兼ねた、べた基礎工事を図った基礎工事の計画が本来理想です。

 

 

話を戻して、その他社による相見積書には、一番肝心ともいえる床下環境の改善を視野に入れた計画内容は見当たらず、床下は数万円程度の束石のやり替えのみでの補強工事を計画し見積をしているだけでした。

 

 

このように今あげた他社からの計画が一概に悪いわけではなく、計画内容はそれぞれ各社により異なるのは当然なのですが、改修規模により今しか行えない、又は今だから行う改修計画をしっかり提案できる業者を見極め工事を行ってほしいです。

 

 

このようなお客様との前打ち合わせにより、いろいろと気付きを得ることで、悪い部分を今この段階で露にして工事に踏み込まない業者に対して、私なりに不安を感じたこともあるぐらいです。

 

ケンシン
ケンシン
言い替えると工事を熟知していない業者ほど、工事の怖さを知らないので、特にリフォーム工事が始まり、蓋を開けた時に思わぬ被害から、お客様への工事の相談とその変更工事、特にその変更工事に伴う追加費用により、金銭トラブルが発生することは被害が大きければ大きいほど避けれなくなります。

 

 

だからそのような状況が発生した場合に、トラブルが起きないよう簡易的な工事だけでその場を取り繕い、工事を黙って終わらせしまう業者が存在すること自体、珍しくないということも知っておきましょう

 

 

先ほども説明しましたが、改修工事で一番大切になることは、工事の計画性です。

 

 

しかし、改修計画は現場において100%反映はできません。

 

 

特に改修規模が大きくなればなるほど難易度も高くなる傾向になるため、計画していた内容が崩れる場合もあり、改修計画により現場の施工精度もかわります。

 

 

すなわち改修計画に深みのない建築会社は、工事に入ると職人任せの進捗内容になることが多くなります。

 

 

特に増築工事になると、建物と建物をつなぎ合わせてから改修工事を行うのですが、それぞれ別々の建物になるため動きが違い、建物同士をそれぞれ緊結してしまうと、必ず内外表面の弱い部分に、亀裂やひび割れなどの不具合がおこり問題が発生します。

 

ケンシン
ケンシン
そのため必ず構造的に建物同士をそれぞれ切り離し、それぞれの動きを逃がし、意匠的には切り離しをしていないような化粧部材で補うことができる、エキスパンションジョイントという部材を取り付け仕上げ、本来工事を行い進めなければなりません。

 

ですが木造住宅の管理体制においては、そこまで考慮する建築会社は少なく、職人さん自体もそのような知識を持って現場に反映することは稀で、悪く言うと管理する側の指示がないと、自分たちの納めやすいように、やり易いように納めていく、という割合の作業が多く見られるものが、木造住宅の増改築工事の現状であり特徴ともいえます。

 

 

このようにリフォーム工事の目的は、使い勝手や意匠的なモデルチェンジを表面化に行いますが、それと同時にその建物自体の構造的な部分や、強度的な部分にも着目しながら、先読みした計画を立てることにより、現場での最悪の事態に対して備えを兼ねて工事を行うことが可能になります。

 

 

その改修方法やなぜその方法が良いのか、それらを含んだ想定図面の作成と、その提案する工事金額はいくらになるのかなど、具体的な計画を説明できることが本来の目的になり、その主旨を実行できる建築業者を見極め工事をお願いすることが最も大切になり重要になります。