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重厚感を出す外観造りのポイント

重厚感を出す外観造りのポイント

現在の住宅の外観は、小さい家でも、大きい家でも外壁の出入りがまばらで、建物自体の正面や後ろ向きといった、人の顔のようなメインとなる外観のアクセントがよくわからない建物が多いのですが、家を造るポイントとしてはやはり建物正面をメインに又は、よく見える面だけはカッコよく存在感のある建物にしたいと思いませんか。

 

 

家造りに携わる中で、カッコいい家の形にしたいという要望は普通に多いと思います。

 

 

例えばそのカッコいい家の形として、よく屋根の一部が屋上になっていて屋根に段差があったり、外壁の出入りが多くモデルハウスに似たような外観のイメージなどを漠然と話し要望を受ける場合も珍しくはありませが、そのように屋根も外壁も変則的な形の家がカッコいいと思う方はある程度多く、もちろんモデルハウスは顧客を集客し受注を得るためのツールなので、見た目もオシャレでカッコよく演出してはいるのですが、住むにおいてあまり現実的な家ではありません。

 

 

実は私自身もこの仕事を始めた頃は、同じ感覚を持っていて、家はある程度屋根や外壁は変則的で人と違った形の家を求めていましたが、この仕事に携わることにより、家本来の目的を理解していく中で、現在ではほぼ真逆な考え方に変わています。

 

 

では外観に対して、こだわりを持ったカッコいい家とはどういうものなのか又は、家を建てるあたりどのようなコンセプトで建物を表現するかについて、プロ目線から3つあげてみました。

 

ケンシン
ケンシン
1つ目が抽象的感覚になりますが、仮に建築する敷地面積が小さい場合や、建築する家の建坪が小さな場合でも、それ以上に計画した建物が大きく見せれるような存在感のある家造りを計画できること。


ケンシン
ケンシン
2つ目に家の外観が一番見える外壁面は、家の顔といっても過言ではないので、見栄えよく男前に仕上げることに意識を置く。
例えば道路から玄関へのアクセス、又は道路から建物に隣接する駐車場スペースへのアクセスなど、外壁の一面だけは外から必ずよく見えるはずなので、そこには平面プランのアイデアと、意図的に外壁面を凹凸にさせた意味のある外観との仕上がりをリンクさせた、インパクトと奥行き感のある外壁を演出し、家の顔として少しでも引き立てる計画ができるようにすること。


ケンシン
ケンシン
3つ目に外壁の一面は、その家を象徴するような男前な顔に仕上げ、それ以外の外壁三面と、屋根形状には基本的に凹凸の少ないシンプルなデザインをベースとした、できる限りメンテナンスフリーを実現させる家造りができること。


このように3つのポイントを上手くまとめた外観の仕上げにより、一番見える外壁面又は正面玄関などのある一面には必ず建物前後に奥行きを造り、変化のある外観になるよう計画を行い、その他見えない外壁面又は、見えにくい外壁面においては、シンプルで且つコストをかけずに維持管理費のかからない計画プランを視野に置きながら、平面プランの作成や、その他立地条件への取りまきに注意しながら、計画プランを進めることが大切になります。

 

 

ただただ平面プランだけで満足し決定するのではなく、初期段階で一部外観へのこだわりも視野にれ要望を取り入れることにより、ガラリと計画内容にも深みがまして、見せる家としての重厚感ある建物に期待が持てると思います。