はじめして。
私は一般住宅の現場管理をしながら、注文建築に携わっているケンシンと申します。
私はこの業界一本で実績を積んできましたが、最近では特に、分譲住宅販売からの住宅購入という流れが一般的になっており、家を建てるというよりも、家を買うというイメージが強く、本来の家造りの価値や、楽しさということが軽視されていて、土地と建物とのセットによる低価格販売であれば即完売というような傾向をよくまのあたりにします。
実際は出来上がっているものを見て買うだけなので、実感が湧き、即入居といったメリットもあると思いますが、そのわりに住んでみてからの使い勝手の悪さや、不備などが沢山あり、時折私自身も知り合いからの相談や文句、不満の声を聞くはめになってしまったりと、なんとも言い難い気持になる時があります。
又、家を手にした時点から新たなスタートが始まるのと、一生に一度の大きな買い物なので、もう少し時間を使って考えて行動していれば、いろいろな意味で方向性も違っていたのではないか、と私なりに考えさせられることがあります。
又それとは事なり、低価格重視のみで住宅を手にしている方は、主旨がまったく違うと思うので、満足しているかしていないかは別とし、例外としておきます。
しかし、そういった住宅購入後の不満の声は販売業者側に責任はなく、いかに消費者側が少しでも家を建てるにあたっての知識を持って、家造りにのぞむかが、重要なポイントとなってきます。
ということで、今回は一般住宅の建築工事に関してのさまざまな疑問点や問題点、家を建てるにあたってのポイントや考え方、その他注意する点などに着目しながら、これから住宅購入を考えておられる方、又は計画を考えておられる方に少しでも参考になる知識やアドバイスが提供出来れば、家造りに対する見方が変わり、少しでも納得できる家造りが出来るのではないかと考えています。