人生においての大きな支出が、住宅・教育・老後、この3つではないでしょうか。
自身のライフプランを明確にすることで、どれだけの費用を住宅に費やすのか、ランニングコストも含めて、無駄のない収支のバランスを考えたいものです。
その3つの支出の中の住宅事情について、現在一般的に言われている住宅の寿命は、約30年そこそこ持てば良い方、などと答える方も多く、高いお金を出して、一世帯で寿命を終えてしまうようなお金の使い方に、かなり疑問をいだいてしまいます。
建築資材の品質を上げることや、メンテナンスを容易に行えるような、配慮ある工事をすることで、今や100年住宅と言われるフレーズを元に、PRをしている建築会社も普通にあるぐらいで、もちろんプロ目線からすると、着眼するポイントは正解だと思っています。
やはり、しっかりとした骨組みを構築した母体を元に、品質の良い建築材料を使用し、技術を持つ建築会社で家を建てることにより、普通に50年、60年と家を長持ちさせることができます。
しかし経年により、特に外壁廻りはダメージを受け、劣化が進んで行くので、定期的なメンテナンスは、こまめに行う必要があります。
一般的に多い、外壁の塗り替えや、吹き替え工事なら、10年~15年に1回は必ずメンテナンスを行う必要があります。
参考までに、30坪の木造住宅2階建ての場合の、外壁メンテナンスの塗装工事なら、100万円以上の予算を視野に、確保しておく必要があります。
室内においても、床材の傷みや、キッチンや浴室、トイレなどの水廻り関係も、数十万円のメンテナンスを必要とするので、住んでからのメンテナンスコストも考えておく必要があります。
冒頭でも言いましたが、今若い世代に多い考え方で、家を安く購入できるなら、一世帯のみが暮らせるような家で十分、という話も耳にしますが、果たしてそうでしょうか。
安い買い物には、それなりの理由があり、お金を常に捨てている状態の方も多いように思います。
大きな買い物だからこそ、少しでもメンテナンスフリーで、家を長持ちさせるための知識や考え方を、家を建てる前に知る必要があります。
その木造住宅の、知識や考え方とは、家の構造部分となる使用材料と、その材料を組み立てる構成や、耐震性への考え方、住宅を保持する断熱材の組み合わせと、その組み合わせた断熱材がしっかりと建物に機能するかどうか、とりあえずこの大切な3つの要素を、依頼する建築会社に確認する必要があります。
間取りやデザイン、そのような見た目に関する内容は二の次です。
やはり、家を長持ちさせることに意識を持つことで、さらに前もって▶住宅を保持する設計プランを取り込むと、家の寿命がより延ばせます。
人生のライフプランの1つである住宅とは、『やみくもに知識なく安物の住宅を手にしない』、ということが答えといえるでしょう。