設備機器関係の商品値引き率の確認
設備機器関係の商品値引き率の確認
各設備機器関係の定価設定とその値引き率に着目して下さい。
それぞれのグレードによって値段はもちろん違いますが、システムキッチン、ユニットバス、洗面化粧台、トイレ器具関係などは、各社メーカーにより設定価格が決まっていて、私個人的には定価設定とは、その設定金額に対して、いくらの値引きで商品を提供するかという、値引き率による利益の調整代、若しくは悪くいうと、まやかし的な設定金額ともいえるような数字と思っています。
当たり前ですが、実際に建築会社にはその定価設定より、はるかに安く商品が入るため、業者側にとっては利益率の調整代、又は確実に利益を得られる項目になっています。
例えば、対面型システムキッチン(サイズ2m55㎝)定価¥2,500,000ーとした場合、その定価から4割の値引きで商品を提供した場合、2,500,000×65%で¥1,625,000ーの販売価格となります。
もちろん製造メーカーから建築会社に入ってくる値段はもっと安く、さらにその建築会社がその特定メーカーの商品の売上販売に協力し、力を入れ大量に商品を仕入れるとなると、その建築会社はまたさらに安く商品を仕入れることができます。
この流れにより、利益のみを追求する建築会社などは、商品の定価設定の値引き率を少なくするなど、『いいものを安くではなく、安いものを高く』さらに利益率の巾を広げようとします。
この類いの販売戦略は、建築業界に限ったことではありませんが、たくさん建築会社がある中で、やはり適正な金額で商品の提示をしない業者はたくさんいるので、特に設備機器関係で意味もなくこのメーカーで、と強く指定し、進めてくるような建築業者の設備機器関係の値引き率の確認や、全体の見積内容も改めてしっかりと説明しもらい、確認する事が大きな節約の一つに繋がると思います。
又その際には、市場の相場を把握する意味で、参考のため相見積を取ることをお勧めします。