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土地を購入する前に事前に把握することは

必ず事前に現地の状況を確認する

実際に土地契約後に発生した、苦情、又はトラブルを少しご紹介していきます。

 

 

事例としては、ほぼ建築条件なしに問題が多いようですが、まずは、その建築条件無しの場合による、意思の疎通、内容確認不足による事例です。

 

 

15年以上前にさかのぼりますが、あるご夫婦が不動産会社と打ち合わせのもと土地を購入しました。

 

 

建築工事は別なので、地元の建築会社に工事をお願いして、工事着工前に現地の状況を確認したところ、、、。

 

 

購入した土地に、上下水道の引き込み、ガス管等の引き込み工事が全く行われていない状況でした。

 

 

別に何の変哲もないこの話。

 

 

実は現況の敷地内に上下水道、ガス管等の引き込み工事が行われていないため、別途費用がかかるという大切な説明を全く受けていなかったのです。

 

 

その時はもうすでに土地を購入済だったことと、諸事情によりそのまま建築工事には至りましたが、、、。

 

ケンシン
ケンシン
その場所の土地の価格が気になり、相場を調べてみると別に安くもなく、さらに土地を開拓中のエリアだったらしく、建物を建築した後、接道する道路を掘り起こし本管から宅地へ上下水道を引き込む工事を、必然的にしかたなく行ったまではよかったのですが、さらに道路の本復旧(表層アスファルト復旧工事)の範囲の規模が決まっていていたらしく、広範囲に渡り道路工事を行なわなくてはならないエリア(道路が美化されていたため部分的な道路復旧工事は不可)だったのです。

 

結果、上下水道引き込み工事のような必須工事でありながら勿論別途工事で費用を払い、かつ道路復旧工事(特約付き)にも別途費用を払い、予想外の大きな出費となってしまいました。

 

 

ということで、この話のポイントは勿論単純に、土地購入前によるインフラ整備への確認不足です。

 

 

事前に現地の状況確認や、ある程度の知識又は、資金計画などの情報を不動産業者にもっとアプローチしていればこのようなトラブルにもならず、資金計画も崩すことなくスムーズに進められたように思うのと、このような大切な情報を土地を購入する前に、事前に把握するということが大切になります。

 

 

 

 

●土地の高低差も重要

1-1.必ず土地は目視をして確認する

続いて次の事例ですが、この話も建築条件無しの土地で、10年ぐらい前にさかのぼり、意思の疎通、内容確認不足による事例となります。

 

 

あるご夫婦が50坪弱のコンパクトな土地を購入し、地元の建築会社にお願いし、工事着工前に現地の状況を確認しました。

 

 

土地の形状は全面道路からの南側アプローチのみとなり約1m程度の高低差があり、正面から見て敷地の3面は1mの擁壁が立上り、その1m立上り部分の擁壁天端に現状地盤があり、南側正面に近づくにつれてなだらかな勾配となり道路に面するという傾斜型の敷地形状で、北側背面にはその擁壁の天端ぐらいに道路が走っていていました。

 

 

建物を建てるにあたり南側にも一部分、土留の擁壁工事が必要かなと感じさせる土地でした。

 

 

やはり建築工事をするにあたって家族構成や、これからのライフスタイル、シミュレーションプランを作成すると、どうしても土留の擁壁工事、若しくはブロック擁壁工事の必要性がありましたが、そのご夫婦は不動産業者から、プラン次第で擁壁工事は考えなくてもいいかもしれない、と言われたみたいで、実際に最初のプラン打ち合わせに入ったときの、擁壁工事を必要としない概念をフラットにするまで、結構な時間を費やし納得してもらうのに非常に苦労しました。

 

 

このように適当な発言を鵜呑みにし、土地のみだけ売ればよいという考え方の業者につかまり、資金計画を崩された事例でした。

 

 

やはりこの話も、ある程度の知識と、大まかな建物の規模、構想プランなどを伝えて、分からないことは確認しながら対等に話を進めることが大切だっように思います。

 

 

という訳で、これは土地探しによるほんのトラブルの一例になります。

 

 

→建築条件なしで土地を探す注意点

 

 

中には不動産業者の仲介よって、考えられない事例もあるので、最低限自分で少しでも知識を持って要望を伝え、分からないことは必ず確認し、土地は目視にて確認するようにしてください。

 

 

又、悪い事例ばかり上げてきましたが、中にはすごく親切でスキルがあり、頼りになる営業マンもいますので、自分自身でしっかりとその中身を見極め、悔いのない家造りのスタートにしましょう。